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月別アーカイブ: 2026年9月

キースウッドワークスのよもやま話~第40回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府富田林市で不燃人工木材の加工、販売を行っている

キースウッドワークス合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

内装制限とタイカライトウッド

燃えない素材で豊かな空間をつくる

 

 

 

商業施設、ホテル、病院、学校、駅など、多くの人が利用する建物では、安全性とデザイン性の両方が求められます。

温かみや高級感のある空間をつくりたい一方で、場所によっては建築基準法による内装制限へ対応しなければなりません。

そこで活用できるのが、不燃意匠内装材の「タイカライトウッド」です✨

タイカライトウッドは、単に燃えにくい材料ではありません。ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした無機質素材であり、素材自体が全く燃えない不燃材料です。

今回は、内装制限の基本と、タイカライトウッドによる安全で美しい空間づくりについてご紹介します。

 

 

 

内装制限とは?

 

内装制限とは、火災時に室内の壁や天井が燃えて火炎を拡大させることを防ぎ、安全な避難時間を確保するための規定です🔥

対象となるかどうかは、建物の用途、規模、階数、構造、居室の条件などによって決まります。

飲食店、物販店舗、ホテル、病院、集会場など、不特定または多数の人が利用する建物では、内装制限の対象となる場合があります。火気を使用する部屋や、避難に使われる廊下・階段などにも防火性能が求められることがあります。

内装制限がある場所では、設計条件に応じて不燃材料や準不燃材料などを使用します。

同じ用途の建物でも、規模や区画、設備によって必要な仕様が異なるため、設計者が関係法令と計画条件を確認することが重要です📋

 

 

 

タイカライトウッドとは?

 

タイカライトウッドは、日本インシュレーション株式会社が提供する不燃意匠内装材です。

天然木や木質材料ではなく、ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした無機質素材です。そのため、木材のように炎を上げて燃えることがなく、不燃材料として内装制限が求められる部位に使用できます。

「ウッド」という名称ですが、木が燃えにくくなるよう処理した製品ではありません。素材そのものが燃えないことが大きな特徴です。

さらに、木材のような加工性を備えており、リブ、波形、幾何学模様、モール、レリーフなど、さまざまな立体形状をつくれます🎨

防火性能のためにデザインを諦めるのではなく、燃えない安全性と自由な造形を両立できる材料です。

 

 

 

内装制限エリアで活用するメリット

 

内装制限のある場所では、使用できる材料が限定されるため、デザインが単調になりやすいことがあります。

タイカライトウッドを使用すれば、不燃性能を確保しながら、立体感のある壁や天井を計画できます。

ホテルのロビー、商業施設のエントランス、病院の受付、文化施設のホールなど、多くの人が目にする場所へ採用することで、安全性と施設らしい個性を両立できます🏢

燃える天然木を使いにくい場所でも、色や形状、照明を工夫することで、木質感のある温かな空間を表現できます。

 

 

 

 

壁面を立体的に演出

 

タイカライトウッドは、平らな壁面だけでなく、凹凸のあるリブやレリーフへ加工できます。

縦方向のリブを設ければ天井を高く感じさせ、波形や幾何学模様を取り入れれば、見る方向によって陰影が変化する壁面をつくれます✨

受付カウンターの背面やホールのアクセントウォールなど、目に入りやすい部分へ採用する方法もあります。

壁面の全面へ使用するだけでなく、必要な場所へ効果的に配置することで、空間全体にメリハリと高級感を加えられます。

 

 

 

天井や照明まわりへの活用

 

タイカライトウッドは、壁のほか、天井、柱、梁、回り縁、照明ボックス、カーテンボックス、見切り材、ルーバーなど、さまざまな部位へ活用できます。

凹凸のある形状と照明を組み合わせると、深い影や柔らかなグラデーションが生まれます💡

昼間は自然光、夜は照明によって異なる表情を見せるため、ホテルや店舗など、空間の雰囲気を大切にする施設にも適しています。

無機質で燃えない素材のため、照明まわりの意匠にも活用できますが、施工時には器具との距離、放熱、下地、固定方法などの確認が必要です。

 

 

 

 

塗装で自由な表現ができる

 

タイカライトウッドは白色できめ細かい素材で、空間のイメージに合わせた塗装が可能です。

木目調の色合いで温かさを表現したり、壁と同系色にして陰影を強調したり、施設のイメージカラーを取り入れたりできます😊

ただし、基材そのものは全く燃えない不燃材料でも、表面に施工する塗料や接着剤などが認定内容と異なると、完成した仕上げとしての防火性能に影響する可能性があります。

採用時には、塗装を含む仕上げ仕様が不燃認定の範囲に含まれているか、メーカーや設計者へ確認することが大切です。

 

 

 

正しく施工して性能を生かす

 

タイカライトウッドを内装制限のある場所に使用する際は、素材が燃えないという特徴だけで判断せず、認定された仕様に沿って施工します。

確認する主な内容は次のとおりです。

  • 不燃認定番号と認定内容
  • 材料の種類や厚さ
  • 施工する部位
  • 下地の種類と構成
  • 固定方法や接着剤
  • 表面塗装の仕様
  • 目地や接合部の納まり
  • 高所での落下防止対策

認定範囲外の材料や施工方法を組み合わせると、建築物として必要な不燃性能を満たせない場合があります🔍

設計者、施工者、加工会社、メーカーが情報を共有し、法令や設計図書に基づいて施工することが重要です。

 

 

 

まとめ

 

内装制限は、壁や天井が燃えて火災を拡大させることを防ぎ、建物を利用する人の安全な避難につなげるための重要な規定です。

タイカライトウッドは、燃えにくい木材ではありません。ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした無機質素材であり、素材自体が全く燃えない不燃意匠内装材です。

リブ、波形、モール、レリーフなどへ加工でき、壁、天井、柱、梁、照明まわりなどで多彩なデザインを実現できます。

燃えない安心と自由なデザインを両立し、多くの人が利用する建物に、安全で印象的な空間をつくることができます✨

 

 

 

 

キースウッドワークスのよもやま話~第39回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府富田林市で不燃人工木材の加工、販売を行っている

キースウッドワークス合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

 

公共建築で不燃材が求められる理由

法規・設計基準と安全性の関係

 

 

 

市役所、学校、病院、文化施設、駅などの公共建築は、年齢や身体状況の異なる多くの人が利用します。建物の規模が大きく、初めて訪れる人も多いため、火災が起きた際に安全に避難できる環境を整えておかなければなりません。

そこで重要になるのが、壁や天井などに使用する「不燃材料」です🔥

不燃材料は、単に「燃えにくい材料」ではありません。火を受けても素材自体が燃えず、火災を拡大させる原因にならない材料です。公共建築では、デザイン性や耐久性に加え、こうした防火性能も重視して材料が選ばれます。

今回は、公共建築で不燃材が求められる理由と、法規・設計基準との関係をご紹介します。

 

 

 

不燃材とは?

 

不燃材とは、建築基準法に基づく技術的基準を満たし、国土交通大臣による認定などを受けた材料です。

建築材料の防火性能には、一般的に「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」という区分があります。不燃材料は、この中でも高い防火性能を持ち、定められた試験条件で燃焼せず、防火上有害な変形や溶融、亀裂などが生じないことなどが確認されています。

つまり、不燃材料は「火がつきにくい」というだけではなく、素材自体が燃えないことを前提とした建築材料です。

ただし、実際の建築物では材料単体だけでなく、厚さ、下地、固定方法、接着剤、塗装などを含めた施工仕様が重要になります📋

 

 

 

公共建築には多くの人が集まる

 

公共建築には、子ども、高齢者、車いすを利用する方、施設に不慣れな方など、さまざまな人が訪れます。

火災が起きた際、すべての人がすぐに状況を把握し、短時間で避難できるとは限りません。そのため、内装材そのものが燃えて火災を広げないようにし、避難や初期消火に必要な時間を確保することが大切です。

壁や天井に燃える材料が広い範囲で使われていると、室内で火が広がり、煙や有害なガスが発生する原因になります。

燃えない不燃材を適切に使用することは、火災の拡大を防ぎ、利用者の安全を守ることにつながります🚶

 

 

 

建築基準法と内装制限

 

建築基準法では、建物の用途、規模、構造、階数、火気を使用する部屋、避難経路などの条件に応じて、壁や天井に一定の防火性能を持つ材料を使用するよう定めています。

これが「内装制限」です。

内装制限の対象となる部分では、不燃材料や準不燃材料など、設計条件に適合する仕上げ材を選びます。特に廊下や階段などの避難経路では、火や煙によって避難が妨げられないよう、安全性に配慮した材料計画が必要です。

ただし、公共建築であれば、すべての壁や天井に一律で不燃材が必要になるわけではありません。建物の用途や規模、区画、設備などによって適用される条件は変わります。

設計図書や関係法令を確認し、必要に応じて建築士、確認検査機関、所管行政庁などと協議することが大切です。

 

 

 

公共建築では独自の仕様にも注意

 

公共建築では、建築基準法を満たすだけでなく、発注者が定めた設計基準や工事仕様への適合も求められます。

安全性、耐久性、清掃性、維持管理のしやすさなど、施設の目的に応じて細かな条件が設定されることがあります。

学校では子どもが安全に利用できること、病院や福祉施設では清潔さを保ちやすいこと、駅や庁舎では多くの人が利用しても傷みにくいことなど、建物ごとに求められる性能は異なります🏥

そのため、材料選定では、不燃認定の有無だけでなく、用途に適した強度や仕上がり、補修のしやすさなども確認します。

 

 

 

燃えない素材とデザイン性の両立

 

不燃材には、「無機質で平らな仕上がりになる」という印象があるかもしれません。しかし現在は、燃えない無機質素材でありながら、凹凸や立体的な加工ができる意匠内装材もあります✨

リブ、波形、モール、レリーフなどを取り入れれば、安全性を確保しながら、光と影を生かした印象的な空間をつくれます。

公共施設のエントランスやホールは、多くの人を迎える場所です。施設の特徴や地域性を表現しつつ、火災時にも燃えない材料を選ぶことで、安全性とデザイン性を両立できます。

 

 

 

不燃材は正しい施工が重要

 

素材自体が燃えない不燃材であっても、認定内容と異なる方法で施工すると、建築物として必要な性能を満たせない可能性があります。

材料の厚さや下地、固定方法、継ぎ目、接着剤、塗装などを確認し、認定された仕様と設計図書に沿って施工することが重要です🔍

現場の判断で安易に材料や施工方法を変更せず、不明点がある場合は設計者やメーカーへ確認します。

完成後の改修工事でも、燃える装飾材を追加することで、当初の防火計画へ影響する場合があります。建物の安全性を維持するには、設計から施工、改修、維持管理まで一貫した確認が必要です。

 

 

 

まとめ

 

公共建築で不燃材が求められるのは、材料自体が燃えて火災を拡大させることを防ぎ、多くの利用者の安全な避難につなげるためです。

不燃材料は「燃えにくい材料」ではなく、素材自体が燃えない材料です。

建築基準法による内装制限、施設ごとの設計基準、製品の認定仕様を確認し、正しい方法で使用する必要があります。

燃えない性能と豊かなデザインを両立できる不燃材を活用し、安全で快適な公共空間をつくっていくことが大切です🏢