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月別アーカイブ: 2025年8月

キースウッドワークスのよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府富田林市で不燃人工木材の加工、販売を行っている

キースウッドワークス合同会社、更新担当の富山です。

CAD/CAMシステム導入

〜見た目の美しさを追求するための技術と職人技の融合〜


■ はじめに

 

木造住宅や建築空間において、内装の装飾造形材は建物の印象を大きく左右します。

私たちの工場でも、CAD/CAMシステムを活用しながら、現場ごとに異なる特注品の製作を行っています。

工業製品のように「ミクロン単位の精度」を追い求めるのではなく、あくまでも大切なのは見た目の美しさ

そのために最新技術と職人の手作業を組み合わせ、唯一無二のものづくりを実現しています。


■ CAD/CAMシステムとは?

 

CAD(Computer Aided Design)では、設計図面をコンピューター上で作成し、寸法や形状をシミュレーションできます。


CAM(Computer Aided Manufacturing)では、そのデータをもとに機械へ加工指示を出し、部材をカットや2.5次元加工へと反映します。

この連携により、複雑な形状も効率よく加工でき、さらにその後の手作業の下地づくりとして大きな力を発揮しています。


■ 高精度よりも大切な「見た目の美しさ」

 

一般的な工業製品では「0.1mm以下の高精度」が求められることもありますが、私たちが扱うのは内装の装飾造形材です。


そのために重視するのは「精度」よりも「仕上がりの美しさ」。

  • 加工後の表情が美しくなるようなカット

  • 光の当たり方や陰影まで考慮した仕上げ

  • 細部まで丁寧に整える職人の手仕事

このようにして、図面上の数字を超えた「美的価値」を追求しています。


■ CAD/CAMと手加工の融合

 

CAD/CAMによるカットや加工は、あくまでも製作工程の「第一段階」。


その後、職人が機械を用いた微調整を行い、さらに手によるサンドペーパー仕上げで最終的な美しさを整えます。

  • CAD/CAM加工 → 基本形状を正確に削り出す

  • 機械による手加工 → 曲線や細部を調整

  • 職人の手仕上げ → 全体を磨き上げ、美しい造形へ

この流れによって、数字では測れない美しい装飾造形材が生まれます。


■ 特注品が中心のものづくり

 

私たちが手掛ける製品は、ほとんどがその物件ごとの「特注品」です。


大きさや形が同じ製品はほとんどなく、その時、その現場のために一から製作されます。

時には誤差が最大で1ミリ程度生じることもありますが、その都度職人の手による調整で対応し、設計者や施工現場の意図に合った仕上がりを実現しています。


■ まとめ

 

CAD/CAMシステムの導入は、内装装飾造形材の製作において効率と精度を高める大きな武器です。


しかし、最終的に求められるのは「数値としての高精度」ではなく「見た目の美しさ」。

私たちは、

  • CAD/CAMによる効率的で正確な加工

  • 機械を用いた微調整

  • 職人の手仕事による美しい仕上げ

 

この3つを組み合わせることで、唯一無二の特注品を生み出し、建築現場にふさわしい「美しさ」を提供しています。

次回もお楽しみに!

 

 

 

キースウッドワークス合同会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大阪府富田林市で不燃人工木材の加工、販売を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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キースウッドワークスのよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

大阪府富田林市で不燃人工木材の加工、販売を行っている

キースウッドワークス合同会社、更新担当の富山です。

工場内加工の重要性

〜精度と効率で現場を支える“縁の下の力持ち”〜


■ はじめに

 

建築の世界では「現場がすべて」と言われがちですが、実はその現場の仕事を大きく支えているのが 工場内での事前加工 です。


木造住宅においても、柱や梁などの構造材、さらには内装材として使用される不燃木材(エースライト)を正確に加工したうえで現場に供給することが建物の品質を左右します。

私たちが行っている「工場内加工」は、単なる下準備ではなく、建築全体の効率化と高品質化に直結する、非常に重要な工程なのです。


■ 工場内加工とは?

 

従来の木造建築では、大工が現場で墨付けを行い、ノコギリやノミを使って部材を手加工していました。


しかし、現代の建築では工期短縮や精度向上の観点から、 工場でのプレカット加工 が主流になっています。

この方法では、設計図面に基づいて柱や梁を正確に切断・加工し、現場では「組み立てるだけ」の状態にして搬入します。


■ 効率化のメリット

 

工場で加工することにより、以下のような効率化が可能になります。

  • 現場作業の短縮化
    現場では組み立てに集中できるため、工期を大幅に短縮できます。

  • 天候の影響を受けにくい
    雨風にさらされる現場作業に比べ、屋内の工場での加工は安定的。悪天候による遅れを回避。

  • 作業環境の改善
    工場では明るく、一定の環境で加工できるため、作業効率と安全性が高まります。


■ 品質向上のポイント

 

工場内加工の最大のメリットは「品質の安定化」です。

  • 精度の高さ
    工場の機械で加工することで誤差は0.1mm以下。手加工では実現困難な精度です。

  • 接合部の強度向上
    機械加工された仕口や継ぎ手は、手加工に比べて約1.5倍の強度を持つといわれています。

  • バラつきの排除
    職人の熟練度に左右されず、一定品質を維持できます。


■ 安全性とコストへの効果

 

  • 安全性
    現場での切削や加工作業が減るため、事故や怪我のリスクが軽減。

  • コスト削減
    工期短縮・人件費削減・廃材の抑制によって、全体コストを抑えられます。


■ まとめ

 

工場内加工は、単なる「前準備」ではなく、建築全体を効率化し、品質を飛躍的に高める要となる工程です。


見えない部分で現場を支える――まさに「縁の下の力持ち」といえる存在なのです。

次回は、この精密加工を実現するためのキーテクノロジー「CAD/CAMシステム」について詳しくご紹介します。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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